千葉科学大学「学生消防隊」 心熱く地域の防災取り組む
2008年10月1日朝日新聞
「ホースよし!」「ポンプ水圧3へ!」。濃紺の訓練服姿の隊員たちの動きに無駄はない。今月15日、千葉県銚子市のキャンパス内で開かれた放水披露。規律正しく、きびきびした作業の一つひとつに見学者から拍手が起きた。
防災への取り組みの真剣さはサークルの域を超えている。地元消防団の協力も得て、指揮訓練や体力づくりに日々取り組む全国でも珍しい組織だ。
整備に余念のない2台の消防車は、3年前に銚子市から無償貸与された。出初め式やポンプ操法大会にも特別参加し、技術を磨いてきた。活動が認められ、市消防団との間で昨年、地域防災の覚書が結ばれた。火災となれば出動して交通整理などの協力をし、台風の際も警戒にあたっている。
市消防団の前団長を務めた室井房治監督は「現場で実際に役立ち、リーダーシップを取れる訓練を積んでいる」とお墨付きを与える。危機管理学部3年の大塚祐矢隊長(21)は「今後も地域との結びつきを大事にしていきたい」。
熱いファイアマンたちの集団なのだ。(石川智也)
〈メモ〉 千葉科学大は04年開学。防災論などを扱う危機管理学部を持つ。学生消防隊は05年に結成され、現隊員は19人。地元消防団に入団している隊員も6人いる。小学校に出向いて防災意識を高める講演活動などもしている。
本学を設置する学校法人加計学園は、昭和39年に「一人ひとりの能力を最大限に引き出し引き伸ばす」を建学の理念として岡山理科大学を開設。平成7年には倉敷芸術科学大学を設置するなど、2大学、中学校、高等学校、2専門学校を擁し、40年間にわたって、理学・工学・情報・環境・医療・芸術など様々な分野での教育・研究に積極的に取り組み、多くの業績を挙げてきました。
そして2004年4月、千葉県銚子市を中心とした地元の強い要請を受けて薬学部と危機管理学部からなる千葉科学大学を開学しました。薬学部では国民一人ひとりの健康の保持・増進、医療環境の一層の向上、的確な治療薬の開発、ならびに医療現場での適正医療に参加するための薬剤師養成教育と地域医療環境の向上を目指します。また、我が国で初めての開学となる危機管理学部では、防災や環境の面から暮らしの安全を守る学問領域を開拓していきます。
現在、国内外で発生している天災・人災は、複雑化・凶悪化しながら、さらには突発的・偶発的なものまで、まことに多種多様であります。その中にあって、実際の現場で活躍できる人材への期待には大なるものがあり、人材育成が急務となっています。
本学は、薬学部、危機管理学部のいずれにおきましても、「安全」をアカデミックな形で追求する、ということを一つの目的にし、この面での人材育成にあたっております。平成20年には、このような教育研究を終えた両学部の第1期生が巣立ち、全国各自治体の消防や各都道府県の警察、そしてまた大手製薬会社などの各方面で活躍しております。さあ、次は皆さんです。後に続く皆さんのチャレンジを期待します。
現代社会に必要な人材を育成する
現代の問題は、複雑で、その解決には、適切な対応が必要です。社会が変化すれば、必要なことも変化します。千葉科学大学の目標は、いま社会で起こっている問題を解決できる人材を育成することです。
本学に入学してきた学生には、加計学園の建学の理念にあるように「自分の個性を伸ばし、その能力を最大限に発揮する」方法を習得し、世界のどこにいてもその能力を発揮し、世界平和に役立つようになって欲しい。このような人材は、現代社会に欠かすことができません。薬学部と危機管理学部のいずれにおいても、本学に目標を達成できる人材の育成に心血を注いでいます。
自然災害・事故・環境問題など多様な危機に備える
緊急事態の発生をできるだけ少なくするため、常日頃から必要な準備をしておき、また緊急事態が発生した場合には、被害や悪影響を最小限にとどめるのが“危機管理”の主要な役割です。
危機管理学部は、“危機管理”を総合的かつ体系的に整理し、学問体系として確立。その専門教育を行って社会のニーズに応えることを目指す我が国唯一の高等教育機関です。チャレンジ精神あふれる若い諸君の入学を期待しています。
大学の前が太平洋で、マリーナまであるんですね。急にこの大学に興味を感じちゃいました^^