2008年10月31日付で、武蔵工業大学に都市生活学部及び人間科学部が設置認可されました。そして、同大学は2009年度より東京都市大学と改称され運びとなりました。
実際には去年春、同大学の経営母体である東急・五島育英会が運営してきた東横学園女子短期大学と統合し、今年度から改称されることが発表になりましたが、昨年度の同大入試において定員超過率が文部科学省の定める基準を上回っていたことが判明した為、申請が1年延期となり、来年度からの改称、つまり工業大学から総合大学への変身となりました。
この統合・改称の背景には、短期大学の4年制大学への移行という潮流と、理工系離れによる武蔵工大の志願者減が重なったことがあるようです。武蔵工大の志願者はピーク時の10年前には2万人近くに上っていましたが、今年の志願者は1.1万人と、半分近くにまで落ち込んできました。また、短期大学では慢性的な定員割れ状態が続いていたようです。
これらの打開策を文理融合による総合大学化に求めたということのようですが、武蔵工大といえば工業大学として、伝統と実績を兼ね備えた就職に定評のある大学でしたから、その名前を捨てることに事態の深刻さも伝わって来ます。
確かに理工系大学のおかれた立場は厳しいものがあるようです。来年度には愛知の大同工業大学が、”大同大学”に改称を予定しています。
この数年を見ても、熊本工業大学の宗城大学への改称、広島電機大学の広島国際学院大学への改称などがあり、古くは中部工業大学の中部大学、大分工業大学の日本文理大学への脱工業大化がありました。
また、校名に入る工業を工科に置き換えてイメージアップを狙った例もありました。バブル期に相模工業大学は湘南工科大学となり、幾徳工業大学は神奈川工科大学となりました。
すでに文系学部の設置を終えている工業大学がいくつかあります。これらの大学も、早晩改称するのかもしれません。
今までは地方の私立工大で起きていた改称・脱工業化策が、ついに都心部の、しかも歴史を持つ工業大学にまで及んできました。
少子化に加え理工系離れに歯止めがかからない現状では、これからも工業の看板を下ろす大学は増えるのかもしれません。
しかし、いかに理工系離れが深刻でも、このジャンルの大学に対する需要が皆無になることは考えられませんし、むしろ受験生の支持を得て根強い人気を保つ大学さえ存在しているのです。
日本が農業国から工業国に転換するプロセスで、農業大学、農学部は減らされ、工業大学、工学部は雨後の竹の子の勢いで増えて来ましたが、それでも農大、農学部が絶滅することはありませんでした。現に伝統を貫いた東京農業大学は、今では難しい私立の農学系総合大学として評価されています。
同じようなことが、これから淘汰の波に翻弄される、特に私立の理工系大学の世界でも起きるかもしれません。そして、逆風下に伸びる大学は、東洋経済のタイトルの受け売りではありませんが、まさしく「本当に強い大学」であることは間違いないといっても過言ではないと思います。
実際には去年春、同大学の経営母体である東急・五島育英会が運営してきた東横学園女子短期大学と統合し、今年度から改称されることが発表になりましたが、昨年度の同大入試において定員超過率が文部科学省の定める基準を上回っていたことが判明した為、申請が1年延期となり、来年度からの改称、つまり工業大学から総合大学への変身となりました。
この統合・改称の背景には、短期大学の4年制大学への移行という潮流と、理工系離れによる武蔵工大の志願者減が重なったことがあるようです。武蔵工大の志願者はピーク時の10年前には2万人近くに上っていましたが、今年の志願者は1.1万人と、半分近くにまで落ち込んできました。また、短期大学では慢性的な定員割れ状態が続いていたようです。
これらの打開策を文理融合による総合大学化に求めたということのようですが、武蔵工大といえば工業大学として、伝統と実績を兼ね備えた就職に定評のある大学でしたから、その名前を捨てることに事態の深刻さも伝わって来ます。
確かに理工系大学のおかれた立場は厳しいものがあるようです。来年度には愛知の大同工業大学が、”大同大学”に改称を予定しています。
この数年を見ても、熊本工業大学の宗城大学への改称、広島電機大学の広島国際学院大学への改称などがあり、古くは中部工業大学の中部大学、大分工業大学の日本文理大学への脱工業大化がありました。
また、校名に入る工業を工科に置き換えてイメージアップを狙った例もありました。バブル期に相模工業大学は湘南工科大学となり、幾徳工業大学は神奈川工科大学となりました。
すでに文系学部の設置を終えている工業大学がいくつかあります。これらの大学も、早晩改称するのかもしれません。
今までは地方の私立工大で起きていた改称・脱工業化策が、ついに都心部の、しかも歴史を持つ工業大学にまで及んできました。
少子化に加え理工系離れに歯止めがかからない現状では、これからも工業の看板を下ろす大学は増えるのかもしれません。
しかし、いかに理工系離れが深刻でも、このジャンルの大学に対する需要が皆無になることは考えられませんし、むしろ受験生の支持を得て根強い人気を保つ大学さえ存在しているのです。
日本が農業国から工業国に転換するプロセスで、農業大学、農学部は減らされ、工業大学、工学部は雨後の竹の子の勢いで増えて来ましたが、それでも農大、農学部が絶滅することはありませんでした。現に伝統を貫いた東京農業大学は、今では難しい私立の農学系総合大学として評価されています。
同じようなことが、これから淘汰の波に翻弄される、特に私立の理工系大学の世界でも起きるかもしれません。そして、逆風下に伸びる大学は、東洋経済のタイトルの受け売りではありませんが、まさしく「本当に強い大学」であることは間違いないといっても過言ではないと思います。

